公演予定・履歴

八雲国際演劇祭【特別公演】シンガポールと日本

日程
2007年11月24日

場所:アルバホール
演目:金山姫銀山勧請
料金:大人2,000円/子供:1,500円(当日:大人2,500円/子供2,000円)
プレイガイド:
●今井書店(グループセンター店、学園通り店、西津田店、出雲店、本の学校今井ブックセンター〔米子〕)
●島根県民会館(島根文化情報センター)
詳細:第3回八雲国際演劇祭ホームページ
<かわいい子どもたちの伝統芸能の競演!>
[map:島根県松江市八雲町西岩坂355-1]


シンガポールの「京劇」との競争と言われ猛練習
11月21日から25日までの5日間、松江市八雲町で開催された第3回八雲国際演劇祭は、カナダ・フランス・アメリカ・シリア・ベルギー・ベネズエラ・シンガポール・韓国・日本(劇団あしぶえ、土江子ども神楽団)が参加する大規模な演劇祭でした。
この大規模な演劇祭にジャンルは違ってもシンガポールの京劇に対抗できるということから「土江子ども神楽団」に声がかかり、出演することになりました。
私たちも、この期待を裏切らないように週3回の練習に取組みましたが、メンバーの中には、遠く斐川や益田から通う子ども達もおり、指導者の方も心を鬼に、大変さに目をつぶり1ヶ月間、練習を続けてきました。
満員の盛況に緊張も・・・
大会当日は、保護者も含め総勢45名の大所帯で公演の舞台アルバホールのある八雲町に大型バスで乗り込みました。
会場のアルバホールは400人収容のこじんまりとした雰囲気のある劇場でしたが、会場は満員で立ち見客が出るほど盛況でした。初めてみるシンガポールの京劇への期待からだろうと思っていましたが、会場のボランティアで受付をしている人たちが、「今年の四月に八雲正禅寺の桜祭りで見た土江子ども神楽がとても面白かったので期待している」と言われて、にわかに緊張してきました。
しかし、子供達は、まるで緊張感がなく、リハーサルでは、口上を忘れたり、水車のスピードや回転がまったくあがらないなど、不安を抱かせる状況でした。
大変、鬼の鬘を忘れる
しかも、大変なハプニング、前夜にあれほど確かめたつもりだった神楽道具、鬼神の鬘を忘れてきたことに気づき、急遽、大田から出雲市役所までと八雲から出雲市役所で合流して、道具を確保しました。幸いなことにシンガポールの京劇は、仕込み(舞台準備)が大掛かりなため急遽、順番を入れ替えとなり助かったのでした。
京劇は、始めてみることもあって、興味深々、隣の部屋で化粧や華やかな衣装に身を包むシンガポールの子ども達。出番前の緊張感からか、土江の子ども達が、窓越しに手を振ったり、声をかけても固まったまま、本番が始まると京劇独特の口上や振る舞いは、独特のものがあり面白かったのですが、残念ながら子供達には、言葉がわからないこともあって、眠気を誘ったようでした。
正禅寺のお坊さんに渇を入れられ気合が入る!
いよいよ土江子ども神楽団の出番、照明を担当する舞台監督の正禅寺住職の吉永さんに気合を入れられた子ども達、総合プロデユースの園山土筆さん、日本の伝統芸能に興味深々の各国の監督や演出、出演者の人達が見守る中、岡田香緒里ちゃんの力強い笛が会場に染み渡り、そして大貴の神歌が流れると、「これはしっかりしたものだ。」との雰囲気が会場に流れ、水を打ったように鎮まりかえり、一気に神楽の世界に引き込むことができました。
舞台と観客が一体に・・・鳴り止まぬ手拍子
そして、あっちゃん、リハーサルで出なかった口上は、詰まることなく堂々と、そして凛々しく述べてはらはらどきどきのお母さんは、「思わず目頭が熱くなった」と。他のお母さん方も似たようなものでしたが・・・。
子ども達もほど良い緊張感でリハーサルとは見違えるできばえで観客を引き付けました。そして、狩人の翁と嫗の登場では、怪しい雰囲気の中、いったい何が起きるのかと息を呑んで見守る観客、毒を盛られて死のふちにいる主人公を物部神社の祭神が助ける場面では思わず拍手が沸く、そして、鬼神が現れるころになると舞台と客席が一体となって拍手の嵐、最後の喜びの舞には笛に合わせて客席が一体となっての手拍子に子ども達も素晴らしい舞を披露して応えました。
八雲国際演劇祭のスタッフの皆さんに心から感謝
土江子ども神楽団の新演目「金山姫銀山勧請」は、この八雲大国際演劇祭の大舞台で最高の神楽を舞った。観客の皆さんの応援が力になったし、最高の舞台を用意していただいた園山土筆さんをはじめ八雲国際演劇祭のスタッフの皆さんに心から感謝申し上げるしだいです。
ありがとうございました。 
八雲国際演劇祭
写真提供:八雲国際演劇祭
八雲国際演劇祭
写真提供:八雲国際演劇祭
八雲国際演劇祭
八雲国際演劇祭
八雲国際演劇祭

6件のコメントがあります

  • ヤッパリ神楽はとっても楽しいですね★
    見ているお客さんに楽しんでもらえたらとても嬉しくて神楽をしていて良かったなぁ↑↑と思います! 
    これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。

    ?? | 2007年12月31日 0:44
  •  私は、この日に舞台監督に返事などなどすごーく注意されたのでこれからは大きな声で返事をしたりと、気をつけていきたいです!!!!
     
     でも、観客の皆さんと心がひとつになれた感じで本当に神楽をやってきた中でこの舞台が一番最高だったとおもいます↑↑㊤

    kagra愛羅武勇♪ | 2008年01月08日 20:49
  • 初めてこのページを読みました。きちんとまとめられたホームページですね。活動の様子や歴史がよくわかります。
    八雲国際演劇祭にはワイフ様と一緒に観にいきました。
    結論を言えばとてもよかった!観客が一体となってハラハラし拍手する神楽なんて初めてみました。客席にいたので拍手をする観客の心の様子までよく伝わりました。
    後半は拍手の連続で拍手が最後まで止まりませんでしたね。感動しました。
    外国の人たちもかなりいましたし出雲や松江の人たちはあまり石見神楽を観たことがないので、余計感激したということもあるでしょう。そして何よりも神楽に隙間がなく濃密な時間があっという間に過ぎていきました。ストーリー性がある神楽でしたので余計に引き付けられてみました。
    みなさん、お疲れさまでした。

    ss | 2008年06月09日 18:07
  •  SSさん素晴らしいコメント ありがとうございます。出演した子供たちもコメントを読んで喜んでいることと思います。
     この「金山姫銀山勧請」は、演劇の劇団「空」を主宰する州浜先生に無理を言って台本を書いてもらったものです。
     八雲国際演劇祭では、まだ荒削りで未完成でしたが、先日、兼ねて注文していた鬼神の面も1年ぶりに完成。また、夏休みの東京公演に向けて台本に忠実にと大蟒蛇お登場させることにしています。
     現在、週2日の練習に励んでいますが、また、、観ていただき、感想をお聞かせください。

    かぐら | 2008年06月09日 22:57
  • かぐらさん、かぐらさん。
    「ssさん」は、その州浜先生ですよヾ(・∀・;)

    石東のあねさん | 2008年06月10日 9:39
  • うっかり、そうですね~。
    何と感の悪いこと、失礼しました。

    かぐら | 2008年06月10日 22:35